日常生活のなかで、われわれの身の回りにある家具や日用品をモチーフに、ドローイングや絵画の手法をとりまぜながら立体化した作品によるインスタレーション。日常の世界をあえてズレや歪みを与えた空間に再構成することで、記憶と現実の往来、自分と他者との関係を再認識させます。
県民ホールギャラリー最大の展示室に、シルバー・プラスティック・フィルムにLEDライトの光を照射することにより、光が交錯し、波動する壮大なインスタレーションを制作。人間をとりまく自然界の光や時間の流れを、作家による工芸的ともいえる独自の手法を駆使し再構成します。
本やインターネットなどから収集した不特定かつ複数の断片的なイメージを繋ぎあわせ、一つの全体像を作り出す方法で、人間、動物、日用品のオブジェを制作。これらのオブジェにプロジェクションを加えることにより空間を緊張感のあるインスタレーションとして構成。メディア、社会、日常という時間の流れと私たちの関わりを問いかけます。
Photo credits
Satoru Eguchi (right) | Dirk Pauwels
Kazue Taguchi (left) | Lower Manhattan Cultural Council
Midori Harima (left) | Tom Powel
Midori Harima (right) | Mariano C. Peuser